未来の食卓を考える?(2)

前回に引き続き、
先日参加させてもらった「はこだて科学寺子屋」というセミナーの感想です。
今回も嫌われるのを覚悟でコメントしたいと思います。


このセミナー、2050年の函館の食卓について考えようという企画でした。
事前に下調べすることもなく、とりあえず行ってみたものの、その内容はひどいレベルで非常に残念に思ったと前回書きましたが、伝えたかったことは学生のダメさ加減ではありません。

私が本当に言いたかったことは、このセミナーで感じたレベルの低さは、実は参加者のレベルの低さではなく、セミナー主催者側のレベルの低さだったのではないか、という天にツバするようなオカミを恐れぬ批判です。




私も会場では参加者のレベルが低いなぁと思って発表を聞いていました。
しかし振り返ってみると、どの参加者も真面目に考えていたように見えました。
にもかかわらず、ありきたりな発表ばかりだった理由の一つには、「未来の食卓について深く考えさせるようなロジック」が主催者の側からしっかりと投げかけられていなかったからではないのかと思ったのです。


このセミナーは学生に限らず、誰でも参加出来るオープンなものでした。
そういったイベントの性質上、全員にわかりやすく楽しい雰囲気になるように配慮された結果だったのかも知れませんが、わかりやすいことは内容が浅いということではありません。

文化祭気分の楽しいセミナーを開催したとしても、薄っぺらい内容では「やった気」になるだけですし、中途半端にわかった気になったせいで、大きな誤解から損害を被ってしまう危険性まで出て来てしまいます。


学校や行政は無意味で安易な授業やセミナーを開くべきではないと思います。
今どきの若者は、厳しいことを言うとすぐ辞めてしまうのかもしれませんが、イベントを主催する人はもう少しキチッと内容についても考えてもらいたいです。
やったような気になるだけのイベントは、充実感は得られるかもしれませんが、
税金と参加者の貴重な時間を無駄に費やす、単なる暇つぶしになってしう恐れがあると思うのです。


私は心配性です。
「函館の未来は暗くない」という人もいますが、今回のセミナーに参加したことで、私たちは函館の未来をしっかりと考えて行動しなくてはいけないとあらためて思いましたし、若い世代を育てるための努力をもっとしなくてはいけないと強く感じました。
大学生にもなって、あの程度の浅い提案しか出来ない若者が、将来この街を背負って行くことになるかと思うと、正直ゾッとします。
そのためにも学校や行政にはもっと頑張ってもらいたいと思いました。


とまぁ、
調子に乗って偉そうなことを書いてしまいましたが
人のことを批判するのは簡単ですよね。。。^^;

しかし、普段お世話になっている公務員の方がたくさんいるにもかかわらず
嫌われることも覚悟でこういった批判を書いたのは、函館のことを本当に案じているからです。
こちらに引っ越して来てまだ2年半ですが、こどものためにも函館に明るい未来が訪れることを願っているのです。

そして、僕も同じことを人から指摘されないように、
この街のために何が出来るのか
函館の未来についてしっかりと考えて行きたいと思います。


※フォローになるかわかりませんが、イベント告知のビジュアルは良かったです^^